課長に退職を告げた翌日の朝、別室に呼び出された。
「中国に行く。」とすべて正直に話した。職場に対する不満はたくさんあったけど、それは言わなかった。余計な波風を立てるだけだし、何よりも今は
「やりたいことがハッキリ分かった」から退職するのであって、もうどうでもよくなっているし、不満もどこかに吹き飛んでいる。
今日は中ボスが不在のため、大ボスに呼び出された。
普段から何かとニョロ吉のことを気にかけてくれ、仕事の楽しさを教えようとしてくれた人だ。ニョロ吉の退職はショックだったと思う。多分・・・。最近機嫌が悪かったし、今日もちょっと怖いモードだったので「辞めていくニョロ吉のせい?」と思ってドキドキしながら部屋に入った。
「話は聞いた。でももう一度君の口から聞きたい。」と言うのであれこれ、どうのこうのと話した。そして想像もしていなかったのだが「留学後にまた戻ってくればいいじゃないか。」と言われた。さらに「中国なら付き合いのある人も大勢いるし、大学の一つや二つ紹介もできる。最大限の支援を約束するよ。」と。留学先の紹介と、再雇用の条件付退職の処理をしてくれると言うのだ。当然金は出ないが。
普通はグラッとくるのだろうか?
ニョロ吉は感動した(T-T)タラタラ(T^T)スルスルー
こんな自分のためにと。でもグラつかなかった。もう自分ですべて決めたし、お世話になりたくもない。それに現時点では留学後に帰国するつもりもないので変な約束はできない。
次の瞬間、「結構です。一人でやります。」と言っていた。
「ここにいる他の人たちには、ニョロ吉みたいなことは絶対にできない。人から何と言われようが、こういうことができる自分を自慢に思う。」と。
この選択がどういう結果になるかは分からない。でも一度自ら辞めた会社に戻れるもんか!
ニョロ吉は一度言い出したら絶対変えないし、人の意見もあまり聞かない。やりたいことを否定されるのも、道を決められるのも大嫌いだ。
そのせいで得もしたし損もしてきたけど・・・。でもやりたいときにやりたいことをできなかった、というのが一番の後悔になるだろう。
そんなニョロ吉の性格もお見通しのようで、その後は「人を大切に、人との繋がりを大切に、」という話を延々と聞かされ、大いに考えさせられた。
そして「勇気のある行動だ。うらやましいよ。」と言われ少ししんみりした。
この人のためにも頑張ろうと思った。
さあ、今度は同じ課で働く人々にニョロ吉の
退職説明会を開催しなければ。
よろしくお願いしまっす!
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